Hirai Takayuki

2-3 モデル入力デ-タの図形表示

2-3 モデル入力デ-タの図形表示
モデル201の入力デ-タを例に図形表示の手順を説明する。作成したモデル入力デ-タの間違いをチェックするのに使うと便利である。なおパソコンの操作は、1-2節を参照。
1)パソコンをWindowsで起動し、ハ-ドディスク上に自分の作業用に作成したフォルダ(ここでは hirai )の窓を開く。
2)フォルダ hirai にモデル入力デ-タのファイルをコピ-し、そのファイルの名前をDDとする。
3)画面のフォルダ hirai の窓の中のI2VDCH.EXEのアイコンをダブルクリックする。
4)画面に新しい窓が開き、表2-4のような表示が上から順に窓に出る。このときアンダーラインを付けた数値の箇所に、?マークが出て表示が一時停止するので、次のア)~エ)の説明のように図形表示する内容に合った数値をキ-ボ-ドで入力する。表2-4のアンダーラインの数値は例として全部のブロックの形状を図形表示する場合を示している。
ア)全部のブロックについて図形表示する場合は、0
1つのブロックについて図形表示する場合は、そのブロック番号
イ)形状を図形表示する場合は、           1
要素に平行な方向の境界条件を図形表示する場合は、2
要素に垂直な方向の境界条件を図形表示する場合は、3
ウ)境界条件で与えた変位を図形表示するときの縮尺の値。
イ)で1を入れた場合はここは省略される。
エ)境界条件で与えた表面力を図形表示するときの縮尺の値。
イ)で1を入れた場合はここは省略される。
縮尺の値は、変位と表面力のいずれを表示するかにかかわらず、ウ)とエ)の両方の所で適当な値を入れることが必要である。見にくい図になったときは、縮尺を変えてやりなおす。
5)ファイルDDに収納しているモデル入力デ-タのリストが、数値の意味の説明付きで順次窓に出る。このとき途中で表示される PUSH ENTER KEY? の所で一時停止するので、そこまでに必要な行数があるか表示から調べる。間違いが無ければ、エンタ-キ-を押し表示を進める。間違いがあれば入力デ-タを修正する。
6)入力デ-タのリストの表示が終了した後、初めに指定した内容が図2-5のように表示される。
7)図形表示の意味は次のようである。
黒線    要素とその始点と終点
緑線    変位で与えた境界条件
赤線    表面力で与えた境界条件
縮尺    左上のL型の各辺と同じ長さにおける値
ただし、実体の外側は要素の個別座標の+x方向または+y方向を表し実体の内側は要素の個別座標の-x方向または-y方向を表す。
8)図形はファイルAAA.BMPに収納され、十数分間表示されると消える。またQのキ-を押すと消える。図形を再び表示するときは、フォルダ(ここではhirai)のAAA.BMP(図2-5の場合をディスクに収納している)のアイコンをダブルクリックする。

表2-4 モデル入力データ図形表示プログラムI2VDCHを
作動させたときに窓に出る表示。アンダーラインの数
値はキーボードから入力。
ただしア)~エ)の文字は表示されない。

DRAW ALL BLOCKS PICTURE, BLOC = 0
DRAW 1 BLOCK PICTURE, BLOC = BLOCK NUMBER
BLOCK = 0   ア)
ELEMENT FIGURE , FIGU = 1
BOUNDARY CONDITION PARALLEL TO BOUNDARY , FIGU = 2
BOUNDARY CONDITION VERTICAL TO BOUNDARY , FIGU = 3
FIGU = 3 イ)
SCALE OF DISPLACEMENT = 500.0 ウ)
SCALE OF TRACTION = 0.2 エ)

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図2-5 モデル201の入力データの要素に垂直な方向の境界条件の図形表示。
右端に下向きの等分布荷重が表示されている。

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