Hirai Takayuki

4章 困ったときの対策

2次元解析ソフト

4章 困ったときの対策

 

1)パソコンの使い方が分からない。

☆2章を一通り実際にやってみる。

 

2)計算の手順が分からない。

☆初回だけは準備が必要。

☆数値計算のためのモデル入力デ-タを作成する。

☆モデルを図形表示する。

☆モデルの要素の変位と表面力(境界要素法の場合)、節点の変位と節点力(有限要素法の場合)を計算する。

☆要素の変位と表面力(境界要素法の場合)、節点の変位と節点力を図形表示する。

☆内部の変位と応力度を計算する。

☆内部の主応力度を図形表示する。

3)ファイルが表示されない。

1-2-5項「ファイル拡張子の表示と消去」を参照。

 

4)計算の途中や図形表示の途中で中止したい。

☆ CTRL とCのキ-を同時に押す。

 

5)計算が実行できない

☆CRTの元の画面の上にフォルダを移動して、CRTの元の画面から直接フォルダを開いてはいけない。

☆ハ-ドディスクの窓を開き、その中に自分のフォルダを開く。

☆必要なファイルをファルダに入れる。

☆デ-タのファイルDD、R1,D1などの数値が間違っていないか。

☆拡張子 .EXEの付いた正しい実行用ファイルを選んだか。

☆使用するファイルをすでに開いていないか。一度すべてのファイルの窓を閉じてやりなおす。

6)ファイルの窓が開かない。

☆一度すべてのファイルの窓を閉じてやりなおす。

 

7)実行用ファイルのアイコンが見つからない。

☆1-2-4項「ファイル名」と1-2-5項「ファイル拡張子の表示と消去」を参照。

 

8)計算が途中でストップする。

☆入力デ-タを入れたファイルDDを調べる。

☆モデル入力デ-タの数値の並び(境界要素法は2-2-1項、有限要素法は3-2-1項)とモデル入力デ-タの数値の並びにおける条件(境界要素法は2-2-2項、有限要素法は3-2-2項)をファイルDDが満たしていることを確認する。

 

9)妥当な計算結果にならない。

☆作成したモデルの条件(境界要素に与えた変位と表面力または有限要素の節点に与えた変位と節点力の条件)が、妥当であることを調べる。回転や平行移動を起こす条件や、釣合条件を満たさない条件を与えた場合が多い。

 

10)計算結果は量が多くて分かりにくい。

☆図形表示で見る。

 

11)図形表示ができない。

☆計算結果のデ-タがファイルR1に入っているか調べる。

☆境界要素法と有限要素法のファイルを取り違えていないか確かめる。

☆位置指定をする場合は、位置指定のデ-タを入れたファイルD1が  正しいか調べる。

 

12)図形の加工と印刷ができない。

☆図形の窓を一旦閉じ、フォルダの AAA.BMP のアイコンをダブルクリックして表示した図形を用いる。

13)図形がおかしい。

☆縮尺を種々変えて、適当なものを見つける。

☆途中でキ-ボ-ドから入れる縮尺の値が大きすぎる場合が多い。

 

14)モデル入力デ-タの間違いが分からない。

☆境界要素法の場合は表2-1の通りに、有限要素法の場合は表3-1の通りにデ-タが並んでいるか。

☆数値の並びは2-2-2項または3-2-2項の条件を満たしているか。

☆2-3節のように、また3-3節のように図形表示して調べる。

☆境界要素法の場合は2-4節のように要素の変位と表面力を計算してみる。有限要素法の場合は3-4節のように節点の変位と節点力を計算してみる。

☆計算結果のファイルR1に結果のデ-タが書き込まれた場合は、2-4-2項または3-4-2項の説明に従い間違いを調べる。

 

15)計算結果のデ-タに*********の箇所がある。

☆計算結果を出力する枠に収まらないほど絶対値が大きいことが原因である。

☆応力度の計算結果の場合は、キレツ先端などで応力が拡大する箇所では、応力度が非常に大きな値になるので、有限な数値として取り出せない場合がある。この場合は間違いでなく、計算結果は絶対値が極めて大きいことになる。

その位置の近傍にいくつか位置を指定して応力度を計算し、応力度の分布状態から、絶対値が非常に大きな計算結果になることが間違いでないことを確認できる。

☆境界要素の表面力と変位、または有限要素の節点の変位と節点力の計算結果の場合は、モデル入力デ-タに間違いがあることが多い。間違いのない場合は、境界条件として与える値を、力の単位をkgfからtonfに変えるなどして、小さくしたモデル入力デ-タにすることにより、数値として出てくる。

 

16)I2V500.EXE  I2VDCH.EXE  F2DCH.EXE  F2D1000.EXE  F3DCH.EXE   F3D1000.EXE などのアイコンをダブルクリックして計算を実行したときに、窓が開いてすぐに消えるが、計算結果を入れるファイルR1に結果が入っていない。

☆入力デ-タのファイルDDに間違いがある。

☆入力デ-タのファイルDDのファイル名の拡張子が、間違い。ファイルDDの名前は、拡張子の付かない DD だけのファイル名です。ファイル名を書き換えて、拡張子(.TETなど)を消して、DDのファイル名にする。このとき、.TETなどの拡張子を表示して調べる。

拡張子の表示方法:

・スタートのボタンをクリックする。

・窓が開き、中にある 設定 のボタンの上にマウスの矢印を置く。

・右に窓が開くので、その中の コントロールパネル のボタンをクリックする。

・コントロールパネルの窓が開くので、その中の フォルダオプション のボタンをダブルクリックする。

・フォルダオプションの窓が開くので、上部にある 表示 の文字をクリックする。

・表示の窓が開くので、「登録されているファイルの拡張子は表示しない」の頭にある白四角をクリックする。

・白四角の中に レ 印が出る(出ている場合は消える)。

・表示の窓の下にあるOKの枠をクリックする。

.exe 等のファイル拡張子が表示される(表示されなくなる)。

 

17)ダウンロードしたデータファイルを、計算の実行において正常に読み取れない。

☆前述の16)に同じ。

18)作成したデータファイルが、計算の実行において正常に読み取れない。

☆前述の16)に同じ。

☆提供しているDDのファイルに、作成したファイルの内容を先頭からコピーして入れ、DDのフィルの元の内容を消去する。

 

19)I2V500.EXE や F2D1000.EXE などのアイコンをダブルクリックし

て計算を実行したときに、窓が開いて 0D の表示のあるエラ-メッセ-ジが出る。0D は0による割算が起きたことを表す。

☆入力デ-タのファイルDDに間違いがある。特に境界条件を与える箇所の間違いが多い。

 

20)パソコンの容量が不足で計算できない。

次の対策を、上から順に試みる。

☆境界要素法の場合はI2V500.EXE~I2V4000.EXEのファイルのうち、モデルの要素数が収まる数で一番小さい数の名前のファイルを用いて計算する。

☆有限要素法の場合はF2D1000.EXE~F2D8000.EXEのファイルのうち、モデルの節点数が収まる数で一番小さい数の名前のファイルを用いて計算する。

☆そのときに動かしている(開いている)ソフトをすべて中止して、計算に必要なソフトだけを動かす。

☆有限要素法の場合は3-9節の単精度計算を用いる。

☆ハ-ドディスクの容量の大きなパソコンを用いる。

☆モデルを節点数の少ないものに作成しなおす。

 

21)その他困ったときは

☆本ソフトの使用において生じた質問は、郵便、FAX、Eメ-ルのいずれかで下記にお問い合わせ下さい。計算上の具体的な質問は、モデルの略図とモデル入力デ-タを入れたディスクを郵送するか、メイルで添付ファイルとして送って下さい。(ホームページからのダウンロード利用者も可能)

郵便    〒870-0397 大分県大分市一木1727

日本文理大学工学部 建築デザイン学科 教授 平居孝之

FAX   097-593-2071

Eメ-ル  archhirai9@nbu.ac.jp

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