5章 モデル入力デ-タの図形表示
5-1 モデル入力デ-タの図形表示
あらかじめ3-1節の準備が必要です。パソコンの操作は2章を参照。
図4-2のモデル401を例にして、以下の1)~8)の手順で行う。
1)パソコンをWindowsで起動し、ハ-ドディスク上に自分の作業用に作成したフォルダ(ここでは hirai )の窓を開く。
2)フォルダ hirai にモデル入力デ-タのファイル M401 をコピ-し、そのファイルの名前をDDとする。
3)フォルダ hirai の窓の中のF3DCH.EXEのアイコンをダブルクリックする。
ALL ELEMENTS FIGURE , FIGU = 0
SPECIFIC ELEMENTS FIGURE , FIGU = 1
BOUNDARY CONDITION OF ALL ELEMENTS , FIGU = 2
BOUNDARY CONDITION OF SPECIFIC ELEMENTS , FIGU = 3
FIGU = ? 3 ア)
INPUT THE ELEMENTS NUMBER TO DROW
INPUT FROM FILE D2 WAY = 1
INPUT FROM KEY-BOARD WAY= 2
WAY =? 2 イ)
INPUT ELEMENT NUMBER, END DATA = 99999
ELEMENT NUMBER =? 1
ELEMENT NUMBER =? 2
ELEMENT NUMBER =? 3 ウ)
ELEMENT NUMBER =? 4
ELEMENT NUMBER =? 5
ELEMENT NUMBER =? 6
ELEMENT NUMBER =? 99999 エ)
SCALE OF DISPLACEMENT = ? 10.0 オ)
SCALE OF NODAL FORCE = ? 0.4 カ)
INPUT VIEW DIRECTION
Q1 = ANGLE(DEGREE) FROM X-AXIS TOWARD Y-AXIS
Q2 = ANGLE(DEGREE) FROM XY-PLANE
Q1 =? -150 キ)
Q2 =? -45 ク)
INPUT ROTATION OF VIEW DIRECTION
Q3 = ANGLE(DEGREE) OF LEFT-HANDED ROTATION
Q3 =? 0 ケ)
図5-1 モデル入力データ図形表示ファイルF3DCH.EXEを作動させたときに窓に出る表示。 アンダーラインの数値をキ-ボ-ドから入力
4)画面に新しい窓が開き、図5-1のような表示が上から順に出る。このときアンダーラインを付けた数値の箇所に?マークが出て表示が一時停止するので、次のア)~ケ)の説明のようにアンダ-ラインの箇所に図形表示する内容に合った数値をキ-ボ-ドで入力する。
ア)FIGU =? で図形表示の内容を聞いてくるので、次のように0~3を入れる。
すべての要素を図形表示する場合 FIGU = 0
特定の要素を図形表示する場合 FIGU = 1
すべての要素の節点に境界条件として与えた
節点力と変位を図形表示する場合 FIGU = 2
特定の要素の節点に境界条件として与えた
節点力と変位を図形表示する場合 FIGU = 3
イ)FIGU =1または FIGU =3の場合は、WAY =? で特定の要素の番号を入れる方法を聞いてくるので、次のように入れる。
ファイルD2から読み込むとき WAY = 1
キ-ボ-ドで要素番号を入れるとき WAY = 2
ここで WAY = 1 とした場合は、必要な要素の番号を1行ごとに
1つずつ先頭から入れ、最後の行に 99999 を入れたファイルD2を、フォルダ(ここではhirai)に作成しておかねばならない。なおファイルD2の例をディスクに収納している。
ウ)WAY = 2 とした場合は、ELEMENT NUMBER = ? で要素番号を聞いてくるので、キ-ボ-ドから必要な要素番号をひとつずつ入れる。
エ)必要な要素の番号をすべて入れた後に、必ず 99999 を入れる。
オ)境界条件で与えた節点の変位を図形表示するときの倍率を入れる。
カ)境界条件で与えた節点力を図形表示するときの倍率を入れる。
オ)とカ)の倍率は、図形表示を繰り返し行って図形が見やすいような適当な値を探すようにする。なお、オ)とカ)の倍率は、境界条件を表示しない場合でも必要である。
キ)図形を見る方向の指定。図5-2のように図形を見る方向が太い矢印のとき、XY平面上でX軸の正の方向を基準とした角度Q1を入れる。このときY座標が正の部分に向いた方向への角度を+、Y座
図5-2 図形を見る方向の指定
標が負の部分に向いた方向への角度を-とする。
例えば X軸の正の方向 Q1= 0
X軸の負の方向 Q1= 180
Y軸の正の方向 Q1= 90
Y軸の負の方向 Q1= -90
Y座標が正の部分に向いた方向 0<Q1<180
Y座標が負の部分に向いた方向 -180<Q1<0
ク)図形を見る方向の指定。図5-2のように、図形を見る方向が太い矢印のとき、XY平面からの角度Q2を入れる。このときZ座標が正の部分に向いた方向への角度を+、Z座標が負の部分に向いた方向への角度を-とする。
例えば XY平面内にあるとき Q2= 0
Z軸の正の方向を向くとき Q2= 90
Z軸の負の方向を向くとき Q2=-90
Z座標が正の部分に向くとき 0 <Q2< 90
Z座標が負の部分に向くとき -90 <Q2< 0
ケ)図形を回転させる角度の指定。図5-3のように、図形を回転させて表示するときの回転角をQ3に入れる。右回りを+、左回りを-の回転角とする。
例えば 右回りに120度回転させるとき Q3=120
左回りに45度回転させるとき Q3=-45
5)ファイルDDに収納している入力デ-タのリストが、数値の意味の説明付きで順次窓に出る。このとき途中で表示される PUSH ENTER KEY? の所で一時停止するので、そこまでの部分の入力デ-タについて間違いを表示から調べる。間違いが無ければ、エンタ-キ-を押し表示を進める。間違いがあれば入力デ-タを修正する。
6)入力デ-タのリストの表示が終了した後、図形が表示される。同時に、図形はフォルダ hirai の中のファイルAAA.BMPに収納される。図5-4にモデル401の入力デ-タの図形表示を示す。
7)表示された図形は、QまたはSのキ-を押すと消える。また5分間ほどすると自動的に消える。表示された図形が見にくい場合は、縮尺および図形を見る方向と図形を回転させる角度をを変えてやり直す。
8)図形表示を途中で中止するには、 CTRL と C のキ-を同時に押す。
図5-3 図形を回転させる角度の指定
9)図形表示の意味は次のようである。
黒線 要素形状
緑線 境界条件として与えた節点の変位
赤線 境界条件として与えた節点力
縮尺 左上のL型の各辺と同じ長さにおける値
5-2 図形の保存と加工
図形は、フォルダ hirai の中のファイル AAA.BMPに収納されているが、新たに図形表示するとそれまでの図形は消去されて新しい図形がファイル AAA.BMPに収納されるので、保存する必要があるときは、適当な名前を付けたファイルにコピ-しておく。ただし、このファイルの名前の拡張子は必ず .BMPとしておかねばならない。
5-1節で表示した図形は、そのままでは加工できない。QかSのキ-を押して一旦図形表示の窓を閉じた後、フォルダの中の AAA.BMP のアイコンをダブルクリックして図形を表示すると、加工できる。または、パソコンに搭載されている ペイント の名称の図形用ソフトを用いてAAA.BMPのファイルを開くと、図形
の加工ができる。なおファイル AAA.BMP の例をディスクに入れている。
3次元の図形は、図形を見る方向によって分かりにくい場合がある。図5-5はモデル401の入力デ-タをQ1=150,Q2=45,Q3=0として図形表示したものであるが、図5-4と酷似している。これらの図で実体の後にあって見えない線を消すと図5-6と図5-7になり、見やすくなる。
なお、図形の加工方法は2-10節を参照。
図5-4 モデル401入力デ-タの図形表示(Q1,Q2,Q3:―150,―45,0)
図5-5 モデル401の入力デ-タの図形表示(Q1,Q2,Q3=150,45,0)
図5-6 モデル401入力デ-タの図形表示(図5-4の実体の後で見えない部分を消去した場合)
図5-7 モデル401入力デ-タの図形表示(図5-5の実体の後で見えない部分を消去した場合)